​リハビリ医学-キーワード

リハビリテーション総論

リハビリとは、「もう1度能力を回復して社会生活に適合するための過程」「社会復帰・社会参加への手助け」

 

歴史的背景

①(19世紀後半)、肢体不自由児施設の設立と機能訓練の開始

②戦争の歴史(1910年代~1940年代)

③米国リハビリ専門医制度の発足(1947)

④国際障害年(1981年)と国際障害分類

 

現在のリハ医学の領域

身体面からの医療的アプローチのほかに社会福祉や保健の側面からのアプローチも重要である。社会福祉としてのリハビリは、職業的リハビリ、社会的リハビリ、教育的リハビリに区別される

 

対象疾患

①脳の障害:脳卒中、外傷性脳損傷、腫瘍、脳性麻痺など

②脊髄の障害:脊髄損傷、精髄変性疾患など

③末梢神経の障害:多発性神経炎、神経外傷

④骨・関節の障害:関節リウマチ、切断など

⑤心・血管系の疾患:急性心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症など

⑥呼吸器系の疾患:慢性閉塞性肺疾患など

⑦高齢に基づく障害:廃用

⑧悪性腫瘍に基づく障害:リンパ浮腫、疼痛など

 

WHOの健康の定義

単に病気や虚弱を免れることではなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である

 

機能障害(impairment)

身体の臓器や形態の異常によるもの

①運動機能障害

②感覚障害

③意識障害

④言語障害

⑤高次脳機能障害

⑥嚥下障害

能力低下(disability)

傷害の二次レベル(個人レベル)で、個人のレベルにおける能力や活動が低下した状態

 日常生活動作障害

歩行障害

コミュニケーション障害

 

社会的不利(handicap)

傷害の三次レベル(社会レベル)で、機能障害や能力低下の帰結として、個人が社会生活を営む上で起こる社会的あるいは職業上の不利益

 職場復帰の問題

通勤の問題

介護者の有無

家屋環境

社会資源の利用

 

国際生活機能分類(ICF)

プラス面を重視する。2001年にICIDHの改訂版として採択された

 

ICFの生活機能と障害

機能障害は「心身機能と身体構造」、能力低下は「活動」、社会的不利は「参加」という用語を用いる

 

ICFの背景因子

背景因子には、外的因子としての「環境因子」、内的因子としての「個人因子」がある。ICFでは、環境因子を「人々が生活し、人生を送っている物的な環境や社会環境、人々の社会的な態度による環境を構成する因子である」と定義し、特に重要視している

 

(例)「支援機器、交通機関、建物などの物的環境」「家族・地域住民・ヘルパーなどの人的環境」「社会の意識や態度、介護サービス」

 

心身機能

心身機能とは例えば、手足の動き、精神の働き、視野・聴覚などの機能

 

心身機能の大分類

1.精神機能

2.感覚機能

3.音声と発話の機能

4.心血管系・血液系・免疫系・呼吸器系の機能

5.消化器系・代謝系・内分泌系の機能

6.泌尿・性・生殖の機能

7.神経筋骨格と運動に関連する機能

8.皮膚および関連する構造の機能

 

身体活動

構造とは、手足の一部とか、心臓の一部(弁など)などの、体の部位のこと

 

身体構造の大分類

1.神経系の構造

2.目・耳および関連部位の構造

3.音声と発話に関わる構造

4.心血管系・免疫系・呼吸器系の構造

5.消化器系・代謝系・内分泌系に関連した構造

6.尿路性器計および生殖器系に関連した構造

7.運動に関連した構造

8.皮膚および関連部位の構造

 

活動

活動とは生活行為、すなわち生活上の目的をもち、一連の動作からなる、具体的な行為のこと日常生活行為(歩いたり、顔を洗ったり、家事行為、電車に乗るなど)に加え、余暇活動(趣味、旅行、スポーツなど)も入る

 

活動と参加の大分類

1.学習と知識の応用

2.一般的な課題と要求

3.コミュニケーション

4.運動・移動

5.セルフケア

6.家庭生活

7.対人関係

8.主要な生活領域(教育・就労・経済活動)

9.コミュニティライフ・社会生活・市民生活

 

参加

人生のさまざまな状況に関与し、そこで役割を果たすこと

 (例)主婦としての役割、仕事場での役割、趣味に参加する、スポーツに参加する、地域の活動に参加する、政治活動に参加するなど

 

活動と参加の大分類

1.学習と知識の応用

2.一般的な課題と要求

3.コミュニケーション

4.運動・移動

5.セルフケア

6.家庭生活

7.対人関係

8.主要な生活領域(教育・就労・経済活動)

9.コミュニティライフ・社会生活・市民生活

 

環境因子

物的な環境因子‐建築・道路・交通機関・福祉用具

人的な環境因子‐家族・友人・仕事上の仲間など

制度的な環境因子‐サービス・制度・政策

 

環境因子の大分類

1.生産品と用具‐物的環境

2.自然環境と人間がもたらした環境変化‐物的環境

3.支援と関係‐人的環境

4.態度‐人的環境

5.サービス・制度・政策‐社会的環境

 

個人因子

その人固有の特徴、年齢、性別、民族、生活歴(職業歴、学歴、家族歴、等々)、価値観、ライフスタイル、コーピング・ストラテジー(困難に対処し解決する方法・方針)、等々

 

健康の概念

WHOによる定義「健康とは病気や虚弱の欠如ではなく、身体的、精神的ならびに社会的に完全に良好な状態である。

 

【参考文献】

著: 椿原彰夫「リハビリテーション総論 改訂第2版」

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