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​音声障害・疾患別

声帯結節

成人女性、学童男児に多く、音声の酷使によっておこる。

生体間の過剰な衝突によって前方1/3におこる。両側性に形成される

声の安静や副腎皮質ステロイド投薬、手術によって治療する。

声帯ポリープ

性差はなく、声帯の血管が破れ、粘膜下に血腫が生じる。

主に片側性で声帯の前1/3に出現。治療は手術。

ポリープ様声帯(ラインケ浮腫)

中年女性のヘビースモーカーに多く、両側声帯が著しく腫脹する。手術によって治療。粗糙性嗄声、話声位の低音化

喉頭肉芽腫

声帯突起部の衝突により炎症性の腫瘤が生じる。

主に片側性。プロトポンプ阻害薬、副腎皮質ステロイドなど投与。

手術で切除しても再発が多い。気管内挿管で声帯に損傷を受けた時や、硬気声や咳払いなどを多用した場合に生じる。声帯軟骨部特に披裂軟骨声帯突起部に多く認められる

喉頭乳頭腫

パピローマウイルスの感染。口頭内に多発性に広がる。手術で治療する。乳幼児では再発傾向が強い。成人では悪性化しやすい

声帯嚢胞

性差はなく、片側声帯の前方に嚢胞が形成される。手術による摘出が第一選択

喉頭癌

喉頭から発生した上皮性悪性腫瘍で喫煙により発症する。

男性に好発する。音声所見では初期から重度の粗慥性嗄声が認められ、声帯固定をきたすと気息性嗄声になり、さらに増大すると、呼吸困難、呼気性喘鳴をきたす。

治療は声帯固定を伴わない小さな腫瘍には放射線治療あるいはCO2レーザーによる切除を行う。大きな腫瘍は喉頭全摘術が行われる。

声帯溝症

声帯縁近くの粘膜前後方に溝が形成される。男性に多い。生体内にコラーゲン注入や、手術が利用方法。

喉頭炎

喉頭の粘膜に起こる炎症。急性・慢性がある。声帯粘膜に発赤、充血、浮腫が生ずる。

視診が不可。慢性は声の安静と薬物治療を行う。

喉頭麻痺

問診では、声が続かない。声を出すのに努力が必要という訴えある。

聴覚心理検査では気息性嗄声が認められる。発声時に声門閉鎖不全が認められる。

反回神経麻痺

片側声帯の固定および声帯の萎縮、弓状弛緩を認める。嚥下障害を伴う事もある。気息性嗄声、最長発声時間の短縮、声域の制限、声量の低下、両側では失声。

声門閉鎖不全→発声時平均呼気流率は大きくなる

痙攣性発声障害

20~50代女性に多く、会話時に声帯周囲の筋肉が不随意的に収縮し、声帯の過内転がおこる。原因は中枢にあるが、詳細は不明。完治は困難である。内喉頭筋の痙攣、仮声帯の内転

心因性発声障害

女性に多く、精神的なストレスが原因となって失声が生じる。音声治療を行う。

​変声障害

男性に置いて思春期に喉頭の軟骨が拡大したにもかかわらず、裏声を用いて思春期以前の声の高さで会話を行っている状態。音声治療を行う。カイザーグッツマン。男性に多い

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