小児発達関連
発達
1歳児の体重→約10kg
1歳児の身長→約75センチ
4歳児の体重→約16kg
4歳児の身長→約100センチ
※4歳時では頭位よりも胸囲の方が大きい
追視→約2ヶ月
社会的微笑→約2・3ヶ月
首の座り→約4ヶ月
寝返り→約7ヶ月
座位→約8ヶ月
指さし→約9ヶ月
共同注視→約9ヶ月
身振りを真似する→約9ヶ月
おいでちょうだいの理解・行動→約11ヶ月
コップから水を飲める→約1歳~1歳4ヶ月
簡単な手伝いができる→約1歳2ヶ月~1歳7ヶ月
階段を昇る事ができる→約1歳4ヶ月~2歳
縄跳びが出来る→約5歳
スキップ→約6歳
成熟嚥下の完成→約9歳
新生児
体重は約3000g
身長は約50センチ
頭位は約34センチ
出生後4週間(28日)までの児
選考注視法・馴化、脱馴化法○
乳児
出生から満1歳までの児をいう
幼児
身長は一般に男児の方が同年齢の女児よりほぼ1センチ高い。自己中心的、相手の立場や反応に関わりなく会話を進めてしまう傾向が強い
学童
共有していない経験や知識であっても話題として取り上げ会話を展開することが出来るようになる。相手の立場や興味を考慮しながら話す内容を選択することが出来るようになる。メタコミュニケーション的な理解が徐々に可能となり客観的な立場から相手の発話を理解することが出来るようになる
認知発達
保存の概念(ピアジェ)→具体的操作機(6・7歳)
心の理論→約4歳頃「誤信念課題(スマーティ課題・サリーとアン課題)」
社会的参照→約9ヶ月頃
視覚的断崖実験→乳幼児の奥行き空間に関する知覚研究
仮説演繹的な思考→形式的操作機
ごっこあそび→前操作期
直感的思考→前操作期
永続性の概念→約9・10ヶ月頃
色名や大小の概念の習得は通常の発達でも約2歳以降である
自分の姓名を言う→約2歳半
真似て丸を書く→約2歳後半
長い短いが分かる→約2歳後半
ままごとで役を演じる→約2歳10ヶ月
じゃんけんで勝負を決める→約4歳以降
左右がわかる→約5歳後半
発達理論
ピアジェ
感覚運動期 0~2歳
前操作機 2~7歳
具体的操作期 7~11歳
形式的操作期 11歳~
フロイト
口唇期(乳児期)-肛門期(幼児期前半)-男根期(幼児期後半)-潜在期(児童期)-性器期(青年期)
エリクソン
乳幼児期(0~1) 基本的信頼 対 基本的不信感
幼児期前半(1~3) 自律性 対 恥・疑惑
幼児期後半(3~6) 積極性(自主性) 対 罪悪感
児童期(6~12) 勤勉性 対 劣等感
青年期(12~22) 自我同一性 対 自我同一性拡散
成人期初期 親密性 対 孤立
成人期中期 生殖性(世代性) 対 自己停滞
老年期 統合性 対 絶望
発達の研究
双生児法・馴化、脱馴化法・選考注視法・家系研究法
言語発達
一語発話→1つの語彙の中に多くの意味を含んでいる
「要求-叙述(報告・命名)-行動の調整-挨拶-確認」
二語発話→助詞の使用は必ずしも正確ではないが意味関係が認められる
有意味語
初出は1歳前後、1歳6ヶ月頃になると爆発的に増加する。最初は幼児の生活に密着した名称や挨拶などが殆どを占める。語彙が増加する時期にはとくに事物名称の増加が著しい
リテラシー→音韻意識に支えられ、文字と音との連合が基盤となって発達していく。
談話(ディスコース)→統語的な能力、メタコミュニケーションとの関連が強い
表出語彙→50~100語以上に増加すると2語文が表出され始めるようになり発話の長さが増大すると言われている
前言語期→始語が出始める1歳前後までの期間
動詞の理解→約1歳半以降
連想的発話→健常の発達では2歳後半から3歳前半に見られる発話の特徴。課題から連想して答えてはいるが直接には関連がない内容へ会話が逸れていく
音韻発達→破裂音、鼻音、半母音や構音操作が外から観察できる両唇音は比較的早期に取得が進む。比較的構音操作が複雑な摩擦音、破擦音、弾き音は一般的に取得が遅い
メタ言語→言語について客観的に考えること。4~5歳以降に可能になる
[S]の音→90%程度が5~6歳頃までに習得されると報告されている。習得の遅れるケースには「知的障害や機能性構音障害」が多数含まれる
語彙→語彙が効率的によく身につく時期はあるが語彙の発達に臨界期はない。
獲得語彙数→3歳-1000語、4歳-1500語、5歳-2000語、6歳-3000語と推計されている
構音の獲得→母音は早期に獲得され3歳までには明瞭な構音が完成する。「半母音・口唇音・歯茎破裂音・鼻音・軟口蓋破裂音」も比較的早く獲得される。※「歯茎摩擦音・歯茎破擦音・弾き音」は獲得が遅れる音である
生理的黄疸
生後2、3日で肉眼的に出現し4、5日頃がピークである。7日以下、自然に消えていく。血液中のビリルビンが関与
生理的体重減少
新生児の体重は生後いったん減少するが7~10日で出生体重に復帰する。出生時体重の約6%の体重減少を認める