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小児発達・知能検査

遠城寺式発達検査

適応:0ヶ月~4歳7ヶ月

「運動(移動運動・手の運動)」「社会性(基本的習慣・対人関係)」「言語(発語・言語理解)」

 

津守式乳幼児精神発達質問紙

発達検査 適応:0~7歳

領域…0~3歳:運動、探索・操作、社会、食事・生活習慣

3~7歳:運動、探索、社会、生活習慣、言語

※間接検査(質問紙を用いて保護者に質問する)。発達プロフィール、発達指数を算出する

MCCベビーテスト

発達検査 適応:1か月~30か月

※直接検査。119項目の問題から構成されている。主に感覚運動的知能を測定する。発達指数が算出される。

新版K式発達検査

適応:0歳~成人

「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」→3領域を評価

日本版デンバー式発達スクリーニング検査

発達検査 適応:0~6歳

領域…「個人-社会」「微細運動-適応」「言語」「粗大運動」

※直接検査。遅れの項目の数によって、異常、疑問、正常、不能を評価

日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査(JMAP)

発達検査 適応:2歳9か月~6歳2か月

領域…感覚運動能力(基礎指標と協応性指標)、認知能力(言語指標と非言語指標)、複合能力(複合課題指標)

※直接検査。得点、観察点を合計し換算表から評価点を出し、発達プロフィールを作成。観察行動表に段階(7段階から)を記入

言語面→「一般的知識」「指示の理解」「文章の反復」「数の反復」

乳幼児発達スケール(KIDS)

発達検査 適応:0歳1ヶ月~6歳11ヶ月

領域…運動、操作、理解(言語)、表出(言語)、概念、対子ども(社会性)、対成人(社会性)、しつけ、食事

※間接検査。領域プロフィール、発達年齢、発達指数を算出する

ポーテージ乳幼児教育プログラム

発達検査 適応:0~6歳

領域…乳児期の発達、社会性、言語、身辺自立、認知、運動

発達遅滞乳幼児のための早期教育プログラム。指導者が子供を直接指導するのではなく、家庭での指導法を親に伝え、親が指導の中心的役割を担い、主に家庭で日常生活の中で指導をしていく

田中ビネー式知能検査

知能検査 適応:2歳~成人

概要…2~13歳までの課題と成人向け課題から構成。一般的知能を測定する。

1歳以下の発達をチェックできる「発達チェック」(但し標準化されていない)。アセスメントシート(すべての結果が一望できる)

評価…IQ(知能指数)、MA(精神年齢)の算出。14歳以上は偏差IQを用いて分析的に測定する。原則MAは算出しない。

14歳以上→「結晶性」「流動性」「記憶」「論理推理」の4領域について偏差IQを算出

ウェクスラー系検査

ウエクスラー系知能検査年齢に応じて3タイプが標準化されており、国際的に広く用いられている。言語性検査と動作性検査から構成されていて、動作性検査では視覚的認知に関わる能力を多くみており巧緻性動作能力を含めた情報処理能力を測定している。一方、言語性検査は学習された言語的知識や知識を応用した思考力をみている。

WPPSI知能診断検査

知能検査 適応:3歳10カ月~7歳1か月

概要…幼児向け。6種類の言語性検査(知識、単語、算数、類似、理解、文章-補助検査)と5種の動作性検査(動物の家、絵画完成、迷路、幾何図形、積木模様)からなる。

評価…補助検査を除いた言語性、動作性各5種の結果から、全IQ、言語性IQ、

動作性IQを算出し評価点プロフィールを作成する

WISC-Ⅲ

知能検査 適応:5歳~16歳11か月

概要…WISC-Rの12の下位検査に「記号探し」を加えた13の下位検査から構成される。13の下位検査は言語性検査(知識など)と動作性検査(絵画完成など)に分かれている。さらに知能のより詳細な分析的解釈が可能な群指数(言語理解、知覚統合、注意記憶、処理速度)が導入された。

評価…全般的な知能水準を見る全検査IQ、言語性IQ、動作性IQを算出する。

言語性IQ…言語性能力や聴覚-音声処理能力をみる

動作性IQ…動作性能力や視覚-運動剃り能力をみる

評価点プロフィールの作成。群指数は評価点の合計から算出する。

言語理解→「知識・類似・単語・理解」

知覚統合→「絵画完成・絵画配列・積み木・組み合わせ」

注意記憶→「算数・数唱」

処理速度→「符号・記号探し」

WISC-Ⅳ

知能検査 適応:5歳~16歳11か月

概要…10の下位検査と5の補助検査からなる。下位検査には絵の概念など5つの新しい検査が加わった。全体的な認知能力を示す全検査IQ(FSIQ)の他に4つの指標得点[言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI)]を算出する。WISC-ⅢのVIQはVCIに、PIQはPRIという用語になる。

評価…10の基礎検査から全検査IQと4つの指標得点を算出し7つのプロセス得点を算出する。指標/下位検査レベルでディスクレパンシーの比較、強い能力と弱い能力の判定、プロセス分析等ができる。

WAIS-Ⅲ

知能検査 適応:16歳~89歳

概要…14の下位検査

評価…言語性知能指数(VIQ)、動作性知能指数(PIQ)、総合知能指数(FIQ)に加え4つの群指数「言語理解」「知覚統合」「作動記憶」「処理速度」が算出可能になった。

※WAIS-Rの改訂版。適応年齢が拡大し、群指数の導入、絵画完成より開始等、改良が加えられた。

K-ABC心理教育アセスメントバッテリー

知能検査 適応:2歳6カ月~12歳11か月

概要…14の下位検査バッテリーとそれらを組み合わせた下記の4種類の総合尺度からなる。認知処理過程尺度、継次処理尺度(手の動作など)、同時処理尺度(魔法の窓など)、習得度尺度(表現語彙など)。

評価…認知処理過程尺度(継次処理、同時処理)の評価点と習得度尺度の標準得点を求め、書く評価点の合計を算出、その合計から総合尺度の標準得点を換算。プロフィールで相対的に強い検査と弱い検査を明らかにする。

同時処理→「魔法の窓・顔探し・絵の統合・模様の構成・視覚類推・位置探し」

継次処理→「手の動作・数唱・語の配列」

習得度尺度→「表現ごい・算数・なぞなぞ・こよばの読み・文の理解」

コース立方体組み合わせテスト

知能検査 適応:6歳~成人

概要…17種類の模様図と16個の立方体を用いる17の下位テストからなる。被検者は手本の模様と同じものを立方体で作る。

評価…組合せの出来上がりの所要時間と何番のテストまでできるかを測定し、結果を採点する。総得点から換算表により精神年齢を求める。

グッドイナフ人物画知能検査(DAM)

知能検査 適応:3歳~10歳

概要…男の子の人物画を描かせ、描かれた人物像の体の部位、位置やバランスなどを評価する。動作性検査、表現言語を持たない子供の知能水準を測定できる。

評価…描かれた人物像を採点基準により採点し、基準に合うものに1点を与える。得点からMAを換算する。

ITPA言語学習能力診断検査

言語発達検査 適応:3歳0カ月~9歳11か月

概要…言語学習能力について3つの次元(回路、過程、水準)を仮定し、その3つの組み合わせによる能力を測定するために10の下位検査が考えられている。下位検査の結果から能力間の差異を分析し学習遅滞を示す子供の発見、治療教育が必要とされる側面を知る。

回路:聴覚-音声回路、視覚-運動回路

過程:受容過程、連合過程、表現過程

水準:表象水準、自動水準(構成能力、配列記憶能力)

10の下位検査:例「ことばの理解」は、聴覚-音声回路・受容過程・表象水準の能力を、「形の記憶」は自動水準、配列記憶能力を見る

評価…各下位検査の粗点から換算表により言語学習年齢(PLA)、評価点を求める。プロフィールを作成する

S-S法言語発達遅滞検査

適応年齢:ないが発達レベルが言語未獲得段階から小学校就学前後レベルを対象。

言語行動を「記号形式‐指示内容関係、基礎的プロセス、コミュニケーション態度の3つの側面から捉え、それぞれ記号形式-指示内容関係を5段階で評価する。

※文字の読みはない

PVT- R絵画語彙発達検査

適応年齢:3歳0ヶ月~12歳3ヶ月

語彙の理解力は言葉の理解力の基礎をなすとの考えに基づき考案される。理解力を短時間で測定できる。語彙発達の目安となる語彙年齢(VA)を求めることが出来る。

LC-スケール

適応年齢:0~6歳

乳幼児の言語・コミュニケーション行動を「言語表出」「言語理解」「コミュニケーション行動」の評価軸に分類する。この検査で言葉の発達水準の目安と発達領域間の発達的バランスを知ることができる。変化表からLC指数を求めることができる。

DN-CAS

適応年齢:5歳0ヶ月~17歳11ヶ月

個人の能力と認知機能の水準を知るために開発された。PASS尺度が構成されている4つの認知機能領域(PASS)は

Planning(プランニング)、Attention(注意)、Simultaneous(同時処理)、Successive(継次処理)である。

プランニング→「数の対探し・文字の変換・系列つなぎ」

注意→「表出の制御・数字探し・形と名前」

同時処理→「図形の推理・関係の理解・図形の記憶」

継次処理→「単語の記憶・文の記憶・発語の速さ・統語の理解」

フロスティック視知覚発達検査

適応年齢:4~6歳

視知覚能力の困難な領域を測定し、効果的な訓練計画を立てることを目的としている。各検査の素点から知覚年齢が求められる。

目と手の協応運動

ベントン視覚記銘検査

適応年齢:8歳~成人

図版形式を再生・模写させ、視覚記銘、視覚構成能力を評価し脳の損傷部位の推定、脳損傷児と心理的情緒障害児を鑑別するものである。

自閉症児の行動評価(CLAC)

適応年齢:幼児~13歳

自閉症児・発達障害児教育診断検査(PEP-Ⅲ)

適応年齢:発達年齢が1~7歳。

自閉症スペクトラムの子どもの教育プログラムの作成と診断に関する情報を得る目的で使用される。

小児自閉症評定尺度(CARS)

適応年齢:自閉症及びその疑いのある子ども(年齢制限はない)

自閉症を鑑別するための情報を得る目的で使用される。また、軽中度の自閉症を分類する。

M-CHAT

乳幼児のための自閉症チェックリスト→コミュニケーションに関する項目が多い

TEACCHプログラム

自閉症の人たちが社会に可能な限り適応し、周りの人たちと共に有意義な人生を送れることを長期的なゴールとし、自閉症の人たちの人生全般を支援する包括的なプログラム。

「物理的構造化・時間的構造化・視覚的構造化・ワークシステム」

応用行動分析(ABA)

行動はその行動の後に起こる出来事に影響を受けている

・事後の出来事が行動している人にとって快適なものであるとその行動の頻度が増える。維持される。

・行動に強化子がまったく与えられないか不快と感じる行動は減少していく

・言語という行動にもあてはまる

 

インリアルアプローチのSOUL

SOUL=大人の基本姿勢

①silence:子どもを静かに見守る

②observation:子どもの興味や遊び方を観察する

③understanding:子どもの気持ちや発達レベルを理解する

④listening:子どもが言おうとしていることに耳を傾ける

 

インリアルアプローチの言語心理学的技法

①ミラリング:子どもの行動をそのまま真似る

②モニタリング:子どもの音声やことばをそのまま真似る

③パラレルトーク:子どもの行動や気持ちを言語化する

④セルフトーク:大人自身の行動や気持ちを言語化する

⑤リフレクティング:子どもの言い間違いを正しく言って聞かせる

⑥エキスパンション:子どもの言葉を意味的・文法的に広げて返す

⑦モデリング:子どもの話題にそいながら言葉の使い方や対話の進め方についてモデルを示す

 

ボバースアプローチ

脳性麻痺の指導法の神経発達学的アプローチ。呼吸や発声発語器官の運動障害、全身の筋緊張などの全身的な発達に視点をおく

 

ボイタ法

ボイタ法はボイタ教授によって発見された『反射性移動運動』を利用した運動機能障害に対する治療法。

 

サウンズアンドシンボルズ

オーストラリアで体系化されたシンボル。抽象性を高めたシンボルであり、そのため、1つのシンボルに多様な意味を持たせることができる。シンボルの総数は32である。

 

アプガースコア

新生児仮死の判定方法。各項目最良2点で合計10点。

8点以上を正常、4~7点を軽度仮死、3点以下は重度仮死。

​​STRAW

発達性読み書き障害を診断評価するための学習到達度検査

PRS

LD・ADHD児の診断の為のスクリーニングテスト

マカトン法

サインと音声の同時提示を原則としてサイン図版を併用する。コミュニケーションの手段である共に音声言語の習得が目標となっている

言語発達に遅れのある子どもの為の言語指導技法

VOCA

音声表出の困難な障害児者の為の携帯型の音声出力型コミュニケーションエイドの総称。録音音声と合成音声がある

指点字

触覚モダリティによる視覚聴覚二重障害のコミュニケーション手段の1つ

RAN(呼称速度)検査

音韻想起の速度、正確性などを評価

単語逆唱課題

文字記号と音韻の統合、音韻操作能力を測定

予防接種

風疹

ポリオ

ジフテリア

百日咳

破傷風

麻疹風疹混合ワクチン

1回目→満1歳以上、満2歳未満

2回目→5歳以上、7歳未満で小学校に就学する前の1年間

インフルエンザワクチン

​高齢者には定期接種の特例があるもののそれ以外は任意接種となる

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